Hilo blog 1/22 力を抜く

2011-01-22

最近、「力を抜く」ことを心がけています。

心がける、という時点で意識しているのでまだ本物ではありませんが・・・
今まではずーっと集中して患者様の身体の状態やツボを意識していました。
しかし、それでは自分の意識というか考えのフィルターを通じて状態を把握してしまうのです。
うまく言えませんが、今ある状態や辛さを自分に置き換えて考えてしまいます。
しかし、それでは患者様が言っていない、あるいは言ったけれどもその奥にある本当の辛さにには辿り着けません。

意識の力を抜いてベッドの横に立ち、ふっと現在の身体の状態を何となく眺める事から始めます。
それから意識を強めていって細かい事を把握していきます。
こんな風に、診察の仕方が自分の中で変化してきました。

これは趣味のブラジリアン柔術のお陰でもあります。
練習をしていると色々と注意される事も多いのですが、最も多いのが「力を抜いて」「相手をよーっく見て、観察して!」という内容です。
自分には、とにかく力を入れる、相手を押さえ込もうとする。
という悪い癖があるのですが、それだけでは当然ダメです。
流れに任せるというか、相手の動きを十分に観察して、ここぞというポイントで適切な方向と配分で力を加えるのが妙味なのです。
と言ってる自分が頭で理解しているだけで、出来ていませんが(笑)

このポイントは鍼灸の治療と通じますね。
このツボにはどんな刺激をどんな方法で与えるのが一番効果的なのか?
それをボーっと全体を眺める眼と、集中して観察する眼を使い分けながら選択していきます。

柔術を語っても鍼灸と通じる所は多いです。

しかし身体の専門家なのに全然柔術は強くならんなぁ(笑)
あ、練習に頻繁に行かないからですね・・・

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