Hilo blog 5/13 憧れのお店

2011-05-13

遂に憧れだったお店に行くことが出来ました。
今まで閉店していたり、満員で諦めていたのですが今回は開店前から並びました。
並ぶのが苦手な自分には異例のことです。

お店は 「武蔵屋」
桜木町にある、現役なのに既に伝説になっている居酒屋です。

とにかく 「  知ってる人 」 だけが辿り着けるお店です。
何しろ外見は普通の一軒家。
看板なんてありません。

 

夕方五時の開店と同時にお店の中に招き入れられます。
それぞれ所定の席に案内されてから、給仕の開始。

何を頼むか?
いえいえ、このお店にはお品書きなんてありません。
ただお店が出してくれる以下の五品を堪能するのです。

・玉ねぎの酢漬け
・おから
・納豆
・鱈豆腐 
・お漬物

そして一番大事な鉄の掟があります。
お酒は三杯まで!
これ以上は決して提供してくれません。

ビールは別に頼めるとか他にも細かい設定はあるのですが、お店の方はこちらの進み具合を見ながら的確に給仕とお酒の追加をしてくれるので、身を任せていれば良いのです。

周りを見回すと、どうみても自分が一番の若造。
お客さんの平均年齢は六十歳といった感じでしょうか。

全員がこの場に居られる幸せを心から感じているのが良く分かります。
三杯呑んだら帰らなくてはならない制約の中の自由を楽しんでいます。

何だか茶道みたいです。
制約が細かくあるのに、その中での自由さとでもいうのでしょうか。

この店の中では心が自由に緩んできます。
本当に楽しい。

 

三杯呑み終えたので、お店を後にしました。
お会計は二千二百円。

誰にでも薦められるお店ではありません。
「何が楽しいのかさっぱり分からない」 という方も居られるでしょう。
自分にとっては至福の一時間でした。
もう一回、あのお店の空気を味わいに行きたいです。

あの雰囲気で治療院やったら、どんな症状も治りそうだな。
と思ってしまいました。

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