Hilo blog 3/31 天津研修其の二 病院と鍼灸
2012-03-31
今回の研修ですが、引率してくださる先生の全く個人的なツテで行われています。
もちろん病院の正式な許可は取ってありますが、基本的には治療室に「お邪魔させていただきます。」というスタイル。
だからこそ日常行われている治療風景を見ることが出来るので、本当に勉強になりました。
総勢13名、何回も参加されている方も居ますし中国に何年も留学していて言葉も流暢な方も多いです。
そういった中国語が堪能な方に付いて、三班に分かれて行動していきます。
翌日の朝から早速研修が始まります。
基本的には
午前 治療見学
午後 講習
という流れです。
病院というと、日本では西洋医学しかありませんが中国では鍼灸や推拿(中国整体)、漢方も一つのジャンルとして独立しています。
そして、鍼灸師も医師なのでMRIやレントゲン画像を診断し、治療を進めていきます。
そこが一番日本とは違う点でしょうか。扱う疾患も本当に様々で、多く見受けられたのは脳梗塞後遺症、自律神経や精神的な事から来る不調と内臓疾患(特に腎臓関係)でした。
鍼灸が様々な疾患に有効であることが、ごく普通に認識されていました。
むしろ、肩こりや腰痛といった患者さんが少なかったくらいです。
それと、顔写真とプロフィールが病院の入り口に掲示してあり、鍼灸で来た患者さんは自分の考えで、どの鍼灸師に診て貰うのかを決めるのです。
ただ実際は腕の良い鍼灸師の先生は紹介しか診ない場合も多く、そういった先生は掲示がされていないので、ほとんど裏メニューです。
今回はそういった表には出ていない有名な先生の治療も多く観る事が出来たのも良かったです。
次回は実際の治療風景の感想などをお伝えしていきたいと思います。
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