Hilo blog 10/29 宮崎のチベット
今月は遅めの夏休みを取りまして、恒例のブラジリアン柔術宮崎合宿へと行ってまいりました。
毎回、何日か早めに前乗りして沖縄に行ってくるのですが、今回は前から行きたかった高千穂と「宮崎のチベット」と、昔言われていた所に行ってきました。
その場所は「椎葉村」です。
現在でも標高900mと高い場所にあり、辿り着くまでがまた大変。
熊本空港から2時間程かけ村役場のある場所に到着。
そこから一時間程かけてダム湖沿いの細い道をヒヤヒヤしながら運転してやっと辿り着きました!
民宿 焼畑
辿り着くまでラリーコースかと思いました(笑)
まだ日本には秘境と呼べる場所があるのですねぇ。
ここは名前に「焼畑」と名前が付いているように、現在でも焼畑農業を行っている農家なのです。
焼畑というと森林破壊を思い浮かべる方も多いと思うのですが、ここで行っているのは「循環型焼畑農業」と呼ばれる物で、30~40年毎に森の生育具合を見ながら順番に焼畑を行っていくのです。
また焼畑を行った際に出る炭には肥料となる成分が含まれていて肥料要らず、しかも雑草も根まで焼いてしまうのでその後生えてこないという生活の知恵が満載です。
海外からも、その技術を学びに沢山の人が来られています。
詳しく知りたい方はこの本を読まれると良いです。
千年を耕す 椎葉焼き畑村紀行
http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%83%E5%B9%B4%E3%82%92%E8%80%95%E3%81%99-%E6%A4%8E%E8%91%89%E7%84%BC%E3%81%8D%E7%95%91%E6%9D%91%E7%B4%80%E8%A1%8C-%E4%B8%8A%E9%87%8E-%E6%95%8F%E5%BD%A6/dp/4582824560/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1351490278&sr=8-1
この場所には本当に山と森以外には何にもありません。
山登りをしない自分には新鮮な体験でした。
何も無いと書きましたが、それは失礼な言葉ですね。
必要な物は全て在ります。
それは豊かな山がもたらしてくれるのです。
この宿も改築されて外見では分かりませんが、中身は築何百年の建物。中身は立派で見惚れてしまいました。
夜には、その山の豊かな贈り物をお腹いっぱいに頂く事ができます。
この夕食こそがこの宿の名物。
山の幸が満杯で、食べ切れるか!?
というほど出てきましたが、不思議と全部食べる事が出来ます。
食べ終わって、夜の9時前・・・
今日は泊り客は自分一人だけ、紅葉も始まっていないシーズンオフの時期なのでゆっくり過ごせます。
この後は宿のご主人と語らって夜が更けていきました。