Hilo blog 12/4 保険での治療を行わない理由

2012-12-04

鍼灸治療を保険で受ける場合、下記の症状に限定されます。

・神経痛
・リウマチ
・腰痛症 
・五十肩
・頚腕症候群
・頚椎捻挫後遺症

そして、「同意書」という書類に医師からのサインが必要です。
その意味は「鍼灸治療が、この患者さんには向いてると、医師の自分が認めますよ。」という意味合いの書類です。
医師以外が病状の診断を行う事は出来ませんから、代わりに行ってもらうのですね。

でも、整骨院・接骨院では必要ないですよね?

という疑問が当然出てくると思いますが、これは戦後に整形外科の数が非常に少なく、整骨師が医師と同様の治療を行っていた事で、鍼灸のように同意書が無くても保険治療できるように慣例として続いているためです。
後は、戦後に東洋医学から西洋医学に切り替わる際に、整骨業界が鍼灸を保険から切り離すように強く働きかけた事も一因のようですね。

そんな訳で、現在は保険で鍼灸治療を受けようとする場合は患者さんにとっては
・受けられる症状が限られる。
・医師からの同意書を貰わねばならない。

というハードルがあります。

療養費

鍼灸師が保険治療をした場合に受け取る療養費。
これは患者様の年齢や回数などでも変化するので、一概には示す事が出来ないのですが、だいたい1500円ぐらいと思ってくださって結構です。

保険で鍼灸治療を行う所が20分程度の治療時間制限を設けているのは、この療養費の金額によるものです。
保険治療を行う鍼灸院が沢山のスタッフとベッドを置いてある事が殆どなのは、回転効率を良くするためです。

何故保険治療をヒロ鍼灸マッサージ院は行わないのか。

まず、症例が限定されています。
本当に様々な患者様がいらっしゃいますが、上に挙げた症例に当てはまらない方も多くいらっしゃるためです。
特に自律神経失調の患者様が多い当院では難しいです。

医師の同意書
これは書いて下さらない医師の方も多いのです。
整形外科は、いわばライバルですからまず書いていただけません。
自律神経失調症の場合も厳しいのが現状です。

療養費
これが一番大きな問題です。
お金は大事です。
ですけど、こうやってお金に関してブログに書くことは生々しくなるのでちょっと勇気がいるのですが、書いていきたいと思います。

「患者様一人々の専用治療院でありたい。」
「じっくりと向き合って、しっかりお互い納得いくまで治療したい。」
という理想ではじめた鍼灸院です。
ですので、初診の方ですと問診や検査をじっくり行うので2時間は間違いなくかかります。
再診の患者様でも、次の患者様と重ならないように余裕を持って治療時間の枠を取っています。
その関係で、一日に観る事ができる人数は8人が限度です。
しかも私一人で治療を行っていますので、保険治療の患者様が多くなりますと、私自身の生活がなりたたなくなってしまうのです。

上記の理由から、保険治療を行う事で私が最高と思える治療。
患者様にも満足して頂ける鍼灸治療を行う事が困難なのです。
どうぞご理解の程、よろしくお願い致します

ヒロ鍼灸マッサージ院では一回の鍼灸治療で頂くのは5000円。
これは大金です。
その意識は常に持っていますし、だからこそ最高の治療をしようと努力しています。

「あなた専用の鍼灸院。」
これは開院した時から変わらぬコンセプトです。

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