Hilo blog 12/7 痛いハリ

2012-12-07

最初に鍼(はり)の練習はどんな事をするのでしょうか?
良く患者様から聞かれるので、話していきたいと思います。

とはいえ特別な事をする訳ではなく、いたってアナログです。

まずは鍼枕(はりまくら)という練習台に鍼を曲げず、スムーズに刺せるようにします。

まずこれが第一段階。

その次にやっと人の身体に刺す練習に入りますが、まだ他人様の身体は使いません。
自分の足に刺します。
それはそうですよね、自分に痛くなく刺せるようにならなければ、人になど刺せる訳がありません。

で、痛くなくさせるのか?

痛いです!

まだまだ下手な人間ばかりですから、あちこちで「痛っ」「あつっ」などの声が聞こえますし、自分が言う場合もあります。
なかには、なかなか刺す事ができずに先生に催促させる生徒まで居ます。

だけど、そこは練習。
そこを乗り越えて、自分自身に痛くなくできようになって初めて生徒同士への練習と移ります。

では、この時点で全く痛くない鍼が出来るようになっているかというとそんな事はありません。

毎回とは言わないまでも、やはり「痛っ」という声は聞こえてきます。そんな思いを生徒同士で味わい経験しながら、ようやく痛くない鍼が出来るようになるのです。

これは基礎の基礎。
痛くない鍼というのは本当に大事ですが、人の身体というのは全員違いますし、鍼をする箇所でも皮膚・筋肉の厚み、痛みの感じやすさが全く違います。

これらを頭のスーパーコンピューターで瞬時に判断できるようになるのは、まだまだ先の事になります。

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