Hilo blog 4/15 中国での実習

2013-04-15

中国での実習。

もちろん、向こうでの鍼灸免許は持っていませんから実際に鍼をする事はありません。
あくまで見学ですね。

午前が治療の見学。
午後が先生の講義。
という流れで研修は進んでいきます。

ただ、ある程度余裕を持ってスケジュールされていますからキツくはありません。

日本の鍼灸との大きな違いはいくつかあります。
日本においても様々な治療のスタイルがありますから、あくまで一般的な違いを述べさせてもらいますと。

・基本的に毎日行う。

・うつ伏せ、あるいは仰向け。 座ったままで肩より上のみ。
 というように、一辺のみを治療して身体の向きを変えて行う事はない。

全ての鍼を得気(とっき)させる。 しなければ患者さんが納得しない。
 得気とはツボに鍼をした際、「ボワン」「ずーん」「ズシン」といったツボに何ともいえない響きを感じる事があります。
 日本では、この響きを嫌う人も多いので、全く響かせずに行う事も多いです。

以上が、特に大きな違いと言えるでしょうか。

 

疾患も様々で、腎臓やすい臓等の内臓の疾患や、日本でも同様ですが原因不明だったり西洋医学では異常と診断されない患者さんも多数いらっしゃいます。

中国では鍼灸といえば
・肩こり
・腰痛
・顔面神経痛

だそうです。
この顔面神経痛のファーストチョイスが鍼灸というのが、さすが中国という感じです。
もちろん顔面神経痛は鍼灸治療は有効です。

ですが、日本では最初に鍼灸院に来院される方は稀でしょうね。

「ちょっと身体の調子がおかしいな、鍼灸治療に行くか。」
という考え方。
この辺りの、中国人と鍼灸の付き合い方は歴史を感じます。

日本では良く鍼灸治療を受けられる方以外は、このように考える人は少ないのが現状です。

私ももっと研鑽をつんで、鍼灸の立場向上にすこしでも貢献したいです!

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