Hilo blog 6/7 達人!?

2013-06-07

 時々、患者さんの中に鍼灸の刺激に対して非常に敏感な方がいらっしゃいます。
それは痛がりとは全く違います。
患者様の紹介で、メニエール病だという方が初診でいらっしゃいました。

メニエール病とは
・めまい
・耳鳴り
・難聴
を伴う疾患です。

問診、検査を行ったあと。
手の内側のツボ 内関
内くるぶしの下のツボ 崑崙
に鍼をした時点で

「何だか左の耳の奥がモワーっと溶ける感じです。」
「左半身が溶ける感じです。」
との事。

時々居られます。
物凄く鍼灸の刺激に敏感に反応される方が。

こういう方には深追いは禁物。
反応を見ながら、後はサポートをするだけの軽い接触鍼(触れるだけで刺さない鍼)
をするだけです。

治療後は
「スッキリしました! 今は全く問題ないです!」
症状は、治療後の段階では完全に無くなりました。

こういう時は思わず
「鍼って凄い。自分の腕も凄いぞ!名人!」
なんて思い上がってしまいますが、違います。

一番凄いのは治る力を持っている患者さん自身なのです。
これは絶対に忘れてはならない、思い上がってはいけない事として心に留めています。

鍼灸はただ身体が良くなろうとするサポートをするだけなんです。
治る力が足りないのなら、少し足してあげる。
力が有り余っているのであれば、減らしてあげる。

それで身体のバランスを取れば良い方向に向かっていくものなのです。

いつも患者様には教わるばかりです。

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