Hilo blog 8 / 24 風にはご注意!

2013-08-24

「腰から下、足も全体的にとにかく痛ダルくてしょうがない。」

こう訴える患者さんがいらっしゃいました。

色々話を聞いていると、 「気持ちよかったから、この三日間はフローリングに寝転がってクーラーと扇風機に当たっていたんですよ。」 とのこと。

これは典型的な 寒邪(かんじゃ) 風邪(ふうじゃ) による症状です。

東洋医学には 六淫(ろくいん) という外部からの身体に対する悪い影響を表す言葉があります。

風邪 自然界の風に似る。発病が急で変化が速い。

寒邪 身体が冷え、激しい痛みやけいれん、腹痛を起こす。

暑邪 高熱、口の渇き、大汗など。

湿邪 湿気により起こる。身体のだるさ。食欲不振、消化不良。

燥邪 鼻の乾燥、鼻出血、口の渇き。

火邪 熱が盛んになった状態。高熱、顔が赤くなる。

他にも色々と細かいことがあるのですが、読む方も嫌になってしまうと思いますので、ざっと概略だけ書いてみました。

そして、この患者さん。 ずっと冷房と扇風機の風に直接当たっていたために風によって身体のバリアが破れて寒さが奥まで入り込んでしまった状態なのです。

これはもう温めるのが一番

お灸と、必殺の火鍼(熱した鍼を素早く打ち込む、ちょっと特殊な技法です) で、かなり楽になったようです

暑い日が続きますが、 とにかく風を直接身体に長時間当てるのは避けてください!

冷えを体に取り込みすぎないよう、残暑を乗り切ってまいりましょう!

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